Potion Permit

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5話 呪術医

「おや、マテオさん。原野で出会ったのは初めてですね」「キミも素材探しか」 原野はモンスターも野生動物も徘徊しており、一般人が入ることは少ない。 彼も調査のために原野に赴いていると聞いていたが、実際に見たのはこれが初めてだった。「アタシは、熊...
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4話 あの時、考えていた事は

「アタシはマテオさんのこと、尊敬してますよ?」「病に倒れた住民を助けられない、そんな医師の、何を尊敬すると?」 薬師として村に赴任してから、何人もの患者を診てきた。 治療に失敗した場合は、都の病院か、もしくはマテオさんの治療室へ移送される。...
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3話 災い

「おはようございまーす。マテオさん、依頼見ましたよー。ノートを落としたそうですねー」「私は『絶対に薬師は来るな』と依頼に書いたはずだ」「えっ『絶対来てくれ』って書いてませんでした? アタシの見間違いですかねー」 掲示板に貼りだされた依頼は『...
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2話 効率

「邪魔だ、薬師」「薬師じゃないですよ。アタシの名前はティーです」「ほう、薬師ではない、と。ついに化けの皮が剥がれたな?」「おっと、そうきましたか」 町の外れにある彼の家まで挨拶に来たが、案の定の態度だった。 彼の懐柔に、まだ時間がかかること...
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1話 嘘つき薬師と、頑固な呪術医

始まりは、お互いに人生最悪の出会いだった。「なんだこの見るからに怪しい奴は。さっさと都に帰れ」 マテオと名乗った、身なりのいい中年の男。 その表情からは、嫌悪の色しか伝わってこない。 閉じた村に、見知らぬ人間がやってきたのだ。 『最初は歓迎...