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告白を受けて、ボクの気持ちを伝えてから、数日後。
何故か、愛しい恋人はボクに会いに来なくなった。
たまに道端ですれ違った時も、困った顔で慌てて逃げ出していく。
何故だろう。
ボクは何か、変なことをしてしまっただろうか。
「ハーイ、妙なしかめ面をしてるわね」
市役所の受付に顔を出したのは、ゲームセンターの管理人、ヘレーヌ。
ボクと彼を繋いだ、大事な友人だ。
「ボク、そんなに変な顔をしてたかな?」
「ええ。眉間にシワが残ってしまいそうなほどね。良かったら、占ってあげましょうか?」
「頼む」
彼女は手元でカードを広げて、にこりと笑う。
「『恋人の態度がおかしくて、不安になっている』と、カードは示しているわ」
「その通りだよ。すごいな」
「だって事情を知ってるもの」
「え」
彼女はクスクスと笑いだす。
どうやら、からかわれていたようだ。
「正確には、かわいい薬師くんが、相談しに来たんだけどね」
「相談?」
「『告白を、まちがえてしまった』って」