指輪の意味を、キミはまだ知らない。(シャオ主)

 好きです。

 そんなシンプルな言葉と同時に差し出された、小さな箱。
 フタの開いた箱の中には、密やかに収まった指輪。

 目の前の薬師は、これ以上ないほどに顔を赤くして。
 不安と期待に満ちた目で、ボクを見つめている。

 きっと、この指輪は。
 ボクの左の薬指に、ピッタリと収まるのだろう。
 なんとなく、そんな予感がした。

 運命だと、思った。

「ありがとう、受け取るよ」

 彼の顔に、極上の笑顔が広がった。

 きっとこれから。素晴らしい日常が待ち受けているに違いない。
 そう、思っていたのに。